ネーム作成ツールと、ネームの描き方
ネームは、漫画の設計図です。MangaForgeのネームビューは、ブラウザで見開きごとにネームを手描きするための場所です。ここでは、ネームとは何かと、ネームの描き方を5つの手順でまとめます。
ネームとは
ネームとは、原稿に入る前に、コマ割り、人物の配置、セリフ、話の流れを大まかに描いたものです。下描きよりも手前の段階で、絵のうまさよりも「読めるか」「面白いか」を確かめるために描きます。
ネームの段階なら、順番の入れ替えも、場面の削除も、ほとんど手間がかかりません。原稿に入ってから直すと大変な部分を、先に直しておくための工程です。
MangaForgeのネームビュー
ネームビューでは、章のネームを見開き単位で手描きします。描く面は見開きひとつ、章全体は一覧で見渡せるので、ページ配分とめくりの効果を確かめながら進められます。
- ブラウザで動くので、PCでもiPadでも、思いついた場所で描き始められます。
- ネームは手描きです。自動で絵やコマ割りを作る機能はありません。
- 同じ原稿の中で、あとからコマ割りと作画に進めます。
ネームの描き方:5ステップ
はじめてネームを描く方向けの、基本の進め方です。細かい流儀は作家ごとに違いますが、この順番で進めると、描き直しの量を減らせます。
話の核と、各ページの役割を決める
まず、この話で読者に何を残したいかを一文で書きます。次に、ページごとに「ここで何が起きるか」を短く書き出します。ここは絵を描かず、メモで十分です。
小さなサムネイルで、ページ配分を決める
1ページを切手ほどの大きさで描き、章全体の山場がどこに来るかを見ます。見せ場に見開きを使うか、ページをめくった先に驚きを置くかは、この段階で決めます。
見開き単位でコマ割りと絵の流れを描く
右ページと左ページを一組として、コマの大きさと視線の流れを描きます。人物は棒人間でかまいません。読む順序が迷わないか、大ゴマの位置が効いているかを確かめます。
セリフとフキダシを入れる
セリフを入れると、ページに入りきらない情報が見えてきます。フキダシの位置が視線の流れを邪魔していないか、文字が多すぎるコマがないかを確認します。
頭から通して読み、削る
章の頭から通して読み返します。説明が重なっている場面、同じ構図が続く場面、なくても通じるコマを見つけて削ります。担当編集者や仲間に見せるのは、ここまで済ませてからです。
ネームでよくある失敗
- 情報を詰め込みすぎて、1ページの中で視線が迷う。
- ページをめくった先に、見せ場を置けていない。
- 説明のセリフが多く、絵が語っていない。
- 最初のページだけ丁寧に描き、終盤が駆け足になる。
どれも、サムネイルの段階で気づいたほうが直しやすいものです。ネームを一度通して読む時間を、必ず取っておくのがおすすめです。
ネームのあとは、コマ割りへ
ネームで流れが決まったら、原稿サイズに合わせてコマ割りを整えます。読む順序や余白、裁ち落としの考え方はコマ割りツールのページで説明しています。